彼が子持ちでバツイチ【結婚した場合の子供との関係は】

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■彼が子持ちでバツイチ。その彼と結婚した場合、子供との関係の選択肢は


「こんにちは。さっそくですけど、私には彼がいてその彼と結婚する予定です。」
「それはおめでとうございます。それでどんなことでご相談に来られたのですか?」
「はい。実はその彼が子持ちのバツイチなんです。
子供は3歳の女の子が一人です。
このまま結婚した場合、私たち夫婦と子供との関係はどうなっていくのかなって思って・・・。
それで相談に来ました。」
「確かに子供さんとの関係は気になるところですね。わかりました。
彼が子持ちのバツイチで、その彼と結婚した場合、子供との関係の選択肢にどんなものがあるのかを説明したいと思いますね。
ところで、そのバツイチの彼に親権はありますか?」
「はい。離婚のとき、彼を親権者に決めたみたいです。面倒も彼が見ています。」
「なるほど。結婚したら苗字は彼の苗字を名乗る予定ですか?」
「はい。」
「それでは婚姻届の方は、彼を筆頭者とした書き方をして届出るだけで、あなたは彼の戸籍に入ることになります。
さて、それではバツイチの彼の子供とあなたの関係の選択肢についてです。」
「選択肢・・・・が色々とあるんですね。」
「はい。大まかにわけて二つ。
一つ目が「彼の子供と養子縁組をする。」
二つ目が「彼の子供と養子縁組をしない。」です。
そして、養子縁組をするにも選択肢があって、特別養子縁組にするか、普通養子縁組をするか。
この選択になります。
「特別養子縁組ってなんですか?」
「はい。これはできるだけ本物の親子に近づけるための制度です。
この特別養子縁組が成立すると、実の母親との縁が切れます。
他人となるわけです。」
「ん?ということは、普通養子縁組の方を選択すると、実の母親と子供との縁は切れないってことですね?」
「はいその通りです。だから実の母親から子供への相続権もあります。」
「へー、そうなんですね。」
「ただ、普通養子縁組の方は、届出を戸籍係に届出るだけで成立しますけど、
特別養子縁組の方は手続きが難しくて、時間も半年以上かかります。
それを考慮して選択する必要があります。
もし手続きの代理を頼むとしたら、私たち行政書士ではなく、司法書士さんとなります。
彼らは裁判所手続きのプロですからね。」

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■バツイチの彼の子供を養子にした場合、どんな親子関係が築かれるのか


「んー、普通養子縁組を選択したいと思います。この場合を詳しく教えてください。」
「普通養子縁組をすると、法律上の親族関係が成り立ちます。
戸籍の方には、バツイチの彼の子供の欄には女の子ですから「養女」。あなたは「養親」ということが記載されます。
さて、この法律で形作られた親子関係により、あなたと子供さんが、どういったことが考えられるのかを具体的に説明していきたいと思います。」
「はい。」
「仮にあなたが遠い将来寝たきりになってしまったとします。」
「なんてこというんですか!」
「だ、だから仮にです。仮に。その時、養子となったバツイチの彼の子供は、あなたの実の子となっているわけですから、
一親等の親族。つまり養母という母親であるあなたを扶養する義務があることになります。」
「なるほど・・・・。でも子供の面倒になんてなりたくないですね。」
「そうですね。僕もそう思います。そしてまた、子供が未成年のうちは、養母、つまりあなたにも親権があることになります。
どんな職業につくかを許可する【職業許可権】
どこで暮らすかを指定する【居所指定権】
悪いことをしたら怒る【懲戒権】
これらを持つことになります。
そして、もちろん子供を扶養してく義務もあります。」
「そうなんですね。つまり本当の母親になるっていうことなんですね。」

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■バツイチ子持ちの彼との結婚。子供への相続関係は

「あと、知っておきたいのが相続の話です。養子縁組をすると本当の子供となるわけですから、
仮にあなたが亡くなった場合、あなたの財産の相続権が養子となった彼の子供に発生することになります。」
「あ、なるほど。」
「そして、もしあなたとそのバツイチの子持ちの彼が結婚し、連れ子とあなたが養子縁組をし、そしてその後、彼との間に子供ができたとします。
当然その子にも相続権があることになります。
つまり、あなたの遺産を仮に1000とした場合、
夫であるバツイチの彼に500。養子となった彼の連れ子に250。あなたと彼の子供に250の割合で
相続権があることになります。」
「・・・・・・・。」
「・・・・養子縁組をするということは母親になるということです。
そして、その愛情は将来も続いていくことが大前提になります。
でなければ、相続の時にちょっともめたりということも考えられますからね。」
「なるほど・・・・・。
わかりました。今日聞いたお話を参考にして、じっくり考えてみたいと思います。」
「バツイチで子持ちの彼との結婚。
それは心情的にも色々と覚悟が必要なことと思います。
でもちゃんと考えて出した結論なら、どんな選択肢を選んでも、幸せにつながっていくんじゃないかなと思います。」
「今日は色々と聞かせていただいて、ありがとうございました。」


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